使い回しているせいか結構錆付いている
 日本の都市部ではガス会社がガス管を通じて各家庭にガスを配給してくれるのが普通だが、ブラジルでは大都市でもガス缶を各自で買ってコンロに取り付けて使うのが一般的。

  初回はガス缶ごと買うことになるので少し割高だが、2回目以降は空になったガス缶を下取りに出し、新しいガス缶をもらうという形になるため、初回の半額ぐらいの値段で購入することができる。
 コンロに取り付けるのは至って簡単。コンロから伸びているチューブをガス缶の口に差し込んでネジを回す要領で閉めるだけ。心配な人はガス缶の販売員に頼んで付けてもらうこともできる。ガスが空になった場合には電話一本で販売員がすぐに家まで届けてくれるので楽チンだ。

 とはいえやはり家の中にガス缶がドンと置かれているのはどうにも落ち着かない。ガス会社が配給してくれる都市ガスに慣れている人なら、缶からガスが漏れてやしないか、あるいは破裂するのではないかという不安を抱くだろう。
  しかしこれも慣れてしまえばなんてことはない。使っていくうちに安全性にもさほど問題がないことが分かる。ガスの通り道が壁の中にあるか、目に見える場所にあるかの違いだけだ。

 また、ガス缶には特有の利点もある。それは持ち運びができるということだ。ブラジルでは路上で食べ物を売る人がたくさんいるが、その場合小型のガス缶を屋台にくくりつければそれだけで商売が始められる。トウモロコシ、パステル、タピオカなどを道端で売っている人全員がこの方法で調理していることを考えると貢献度は計り知れない。ここでは商売人も主婦もとにかくたくさんの人がこれのお世話になっているのだ。

これ一つで3、4ヶ月はもつ コンロとはこうしてチューブでつながれている