行進には約5000人が参加した
 ブラジルでは11月20日は「Dia da Consciência Negra」と呼ばれる特別な日。いわば黒人の意識向上の日である。

 まだ奴隷制度が存在した昔に黒人たちのリーダーとして立ち上がったのがズンビ・ドス・パルマーレスという人で、彼が亡くなった日が後に“黒人の日”として記念日になったそうだ。

 州、または市町村よってはこの日は休みとなり(2007年は12州267市町村がこの日を祝日扱いにした)各地で様々な運動が行われる。

 サンパウロ市ではメインストリート、パウリスタ大通りにあるサンパウロ美術館(MASP)前から中心街のサンパウロ市立劇場までを大勢の人々が差別撤廃、人種的平等、黒人学生の大学進学奨励など思い思いの願いを叫びながら行進した。これだけ聞くとただのデモ活動かなんかと勘違いしてしまいそうだが、こういう場においても黒人文化を象徴する音楽や踊りを上手く融合し、いつの間にかお祭り騒ぎになるところはさすがブラジル人。

 11月20日付けのテッハ・オンラインによると、約5000人の人々がブラジル最大の都市で行われた行進に参加した。もちろんその中には黒人以外の人の姿もあった。あらゆる人種がみんなで一緒に歌を歌い、ダンスを踊りながら思い切り楽しむことが先人に対するなによりの表敬なのかもしれない。 それにしてもただでさえ祝日、連休の多いブラジル。この先もし「日本人の日」、「アラブ人の日」、「ユダヤ人の日」と増えていったら、この国のカレンダーは一体どういうことになってしまうのだろうか?

人種差別撤廃を訴える人々 独特の民俗舞踊
こちらは歌や踊りで大はしゃぎ
中には日系人?の姿も パレード車も通ります

【写真】 Jin Yonezawa