
末尾が9の車は金曜日に規制を受ける
サンパウロ市では日々の渋滞と排気ガスを緩和しようと、月曜日から金曜日にかけて毎週車の持ち回り制(rodizio de veiculos)が導入されている。ブラジルでもこの制度が実施されているのは人口、車が国内一多いサンパウロ市のみ。中南米ではチリの首都サンティアゴ、メキシコの首都メキシコシティーで何年も前から導入済みだという。
日本人には馴染みのないこの制度が一体どのように機能するかというと、ナンバープレートの末尾1桁の番号によって車を使ってはいけない日が決まっている。月曜は「1」「2」、火曜は「3」「4」、水曜は「5」「6」、木曜は「7」「8」、金曜は「9」「0」の車が規制の対象となっているのだ。とはいってもその日は一日中運転できないわけではなく、規制は交通量の多い午前7時から午前10時、そして午後5時から午後8時までの時間帯に限られている。違反した場合は85レアル12センターボの罰金および免許証から4点の減点が課せられるので注意が必要だ。平日のラッシュアワーには大通りを中心に取り締まりの係員が目を光らせているので違反したら捕まる可能性は高いと思ったほうがいい。

平日の街は車で一杯だ
交通量の減少はともかく、同制度を利用しても排気ガスの削減にはあまり効果が期待できないという説もある。なぜなら毎年サンパウロ市では街を走る自動車の数が大幅に増加しているからだ。同制度を導入したところで排気ガスの排出量は毎年約5%も増え続けており、環境保護を目的とするならば今以上に規制を厳しくするほかないのが現実だ。家庭によっては同制度の対策としてナンバーの違う車を2台以上所有する家庭まで出てきており、本末転倒という気がしないでもない。また、複数の車を所有する経済的余裕のない人はどうしても週に1日はバスや地下鉄で通勤するしかなくなり、遠くに住む人にとってはかなり厄介でもある。実際に効果があるのかどうかは賛否両論といったところだが、なんだかんだいってもこの持ち回り制はしばらく続きそうだ。