
握手は世界共通の挨拶
ブラジルだけに限らずラテン系の国々などでお馴染みのキスの挨拶。自分の頬と相手の頬を軽く付け合って「チュッ」と音を立てるこの習慣に最初は戸惑う日本人も多いはず。挨拶というのはその国の習慣や文化に根付いているのはいうまでもないが、かといって実際にマニュアルがあってみんながそれに基づいて行動しているわけではない。個人個人に言葉のかけ方、声の強弱、姿勢などに違いがあり、キスについても同じようなことが言える。人によっては自分の頬ではなく自分の口を相手の頬にしっかり付けてブチューとするのが習慣という人もいる。ゲイの人の間では友人同士であっても口と口にキスをする人も少なくない。もちろんこれは相手との親密感によっても変わってくるのだろう。親友、家族、クラスメイト、会社の同僚など相手と状況によってブラジル人は色々なキスを使い分けているのだ。また、地方によっても違いが見られ、例えばサンパウロの人は右頬に1度だけキスするが、リオデジャネイロの人は右頬と左頬に1度ずつするといったようにブラジル内でも統一されていないことが分かる。

恥ずかしがらず思い切り飛び込もう!
挨拶の仕方はなにもキスだけではない。握手もブラジルでは重要なコミュニケーション手段だ。女性同士ではキスが当たり前でも男性同士でそれをすれば家族でもない限りまず気持ち悪がられる(イタリア系の移民などは男性同士でも頬にキスをする習慣の人もいる)。男性同士では握手をするのが通例だ。握手にも色々なやり方があり、ただ互いの手を握るオーソドックスなものから自分の手の平と相手の手の平を叩くようにしてから拳を握り、お互いのグーをぶつけ合う若者流のものまでと様々。キスと握手以外にハグもよく使われるが、ハグの場合は同性でも異性でも親近感のある人に使うことが一般的のようだ。
キス、握手、ハグの全てを時と場合と相手によって使い分けるのはなんだかややこしいことのようにも思える。しかし挨拶においてはなにが正しくてなにが間違っているというのはなく、あくまでも相手に気持ちを伝えることが重要なわけで、それはちょうど下手な外国語を喋ることに似ている。日本語を混ぜながら外国人と話しても意思が通じてしまうことがあるように日本流の挨拶をしてみてもそれはそれで意外とウケるかもしれない。