ブラジル人が好きなことといえばサッカーやサンバなどを思い浮かべる人が多いと思うが、スポーツや文化に限らず日常の中にも彼らのちょっとした「好きなもの」がたくさんある。
 そのひとつはコーヒーだ。ブラジル人はとにかく大のコーヒー好き。ぷらっとバー(bar)や喫茶店に入ってはコーヒーを水のようにゴクッと飲み、さっそうとまた外に出て行くような人たちが大勢いる。彼ら(コーヒー好きの人)は目覚めの一杯にコーヒーを飲み、昼食後の一杯にまたコーヒーを飲む。そして夜にもまた一杯と、カフェインを一日中体に注入している。日本のものと違ってブラジルのコーヒーはかなり濃厚。そしてとにかく甘い。でも一度これに慣れてしまうと病みつきになるから不思議だ。
 日本では喫茶店などに行くとコーヒーの値段もジュースの値段もさほど変わりないが、ブラジルのバーにおいては数ある飲み物の中でもとにかくコーヒーが最も安い部類に入る。サンパウロだとバーで飲めば店によってまちまちではあるが今のところ(2008年1月22日現在)だいだい70センターボ(約40円)から1レアル(約60円)ほどで飲める。これだけ大衆向けに値段が安く設定されているのは大変よろしいことだと思う。酒じゃあるまいし国民に愛されている飲み物に付加価値をつける必要などないのだ。

バーではコーヒーも カフェオレもグラスで飲むのが主流

 しかし残念なことにそんな考えを脅かす対抗勢力がこの国にも現れている。こんな南国にまでスターバックスのような大手海外チェーンが侵攻してきているのだ。たかがコーヒー1杯に何レアルも取るくせに内装に工夫を凝らし贅沢な雰囲気を演出しているせいかスターバックスはミーハーな人たちに結構人気がある。一号店を2006年に開店してからわずか1年足らずの間に店舗の数は8にまで拡大した。高かろうが安かろうがとにかくブラジルではコーヒーはよく売れるようだ。

レストランでは魔法瓶に
コーヒーが常備されていることが多い
ブラジルでも大人気のスターバックス