ブラジル人女性はスカート派の人より、ズボン派の人の方が圧倒的に多い。そしてズボン派のほとんどの人がジーパンを着用している。男性もまたジーパンを愛用している人が多く、普段着のみならず仕事着として好んで使う人も少なくない。ブラジルでは大企業でこそスーツ着用が当たり前だが、中小企業ではジーパン可というところも普通にあり、そのせいか都市部におけるジーパン率は一年を通して相当高くなっている。

 ブラジル人女性の間で主流のジーンズといえば日本でも話題になった「ローライズ・ジーンズ」。股上が従来のものよりはるかに浅く、腰下で履くズボンだ。この国ではアンダーサイズのローライズ・ジーンズを履いて体のラインを際立たせるのが女性たちの間で流行っている。確かにローライズは痩せている人が履けばくびれを目立たせることに成功する。だが太っている人が履くと逆に自分のたるんだお腹を強調してしまうという欠点がある。ブラジルではブヨブヨのお腹を豪快に出している女性も多く、その度胸には恥ずかしさを通りこして圧倒される。一方の男性はバギーパンツとまではいかないが比較的ゆったりとしたジーンズを履いている人をよく目にする。男たちまでピチピチのズボンに腹を出して歩いていたらどうしようかと思ったがそれはなかった。

 それにしてもズボン派の人をよく観察すると、ベルトをしている人が極端に少ないことに気付く。女性の場合はローライズ・ジーンズがアンダーサイズのためにベルト着用の必要がないからだろう。しかし普通サイズのジーンズを履いている男性ですらベルトを使用していない人がたくさんいるのは一体どうしてなのだろうか? ただ単にベルトをするのが面倒なのか、かっこいいベルトがあまり売っていないのか、それとも自由奔放なだけに締め付けられるのが嫌なのか。理由はどうあれ垂れ下がったズボンから尻の割れ目を露にするのだけはやめてもらいたい。

ジーパン族はあちこちにいる ズリ落ちてくるのか手でズボンを
上げている場面をよく見かける