ブラジルのファーストフード業界においてもマクドナルドが独走状態(店舗数は1000以上)にあるのは変わらない。ブラジル人の口にもビッグマックやマックシェイクは美味しく感じられるのだろう。しかしハンバーガー一つ取っても決まりきった世界基準の味よりもブラジル人にはブラジル人に合った味があるのではないのか。日本人向けにモスバーガーが作られたように、ブラジル人の、ブラジル人による、ブラジル人のためのハンバーガーが必要なのではないのか?
そんな思いに応えるのがブラジル生まれのBob’sである。ブラジル人の、ブラジル人による、ブラジル人のための、といったがBob’sを創立したのは実はアメリカ人の元プロテニスプレイヤー、ロバート・ファルケンバーグだ。もっとも彼の場合ブラジル人女性と結婚し、リオデジャネイロに移住し、ブラジル代表としてデニスカップにも出場しているのでブラジル人と呼んでも決して嘘ではない。ちなみに店名のBob’sはロバート・ファルケンバーグの呼び名であるボブに由来するそうだ。Bob’sの歴史はとても長くマクドナルドがブラジル進出(1979年)を果たすずっと前の1952年に第1号店がリオデジャネイロにオープンした。これはブラジルで一番最初にできたファーストフード店でもある。それが現在では23州に586(2008年2月現在)の店舗を持つ巨大チェーンに成長。ブラジル生まれだけあってメニューにも「Bob’s Calabresa (香辛料で味付けしたソーセージ)」「Bob’s Picanha(牛の腰肉)」 など国民に馴染みの深い肉を使用したハンバーガーがあるのが特徴だ。
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| ブラジルで最も古いファーストフードBob’s | お決まりの3点セット |
ブラジル最古のファーストフードBob’sに勝るとも劣らないファーストフードレストランといえばHabib'sだろう。「世界最大のアラブ料理のファーストフード」を自称するHabib'sはサンパウロを中心にブラジル全土に約260の店舗を構えている。エスフィーハやキビなどを目玉としているだけあって創立者がアラブ系、もしくは本店がアラブ諸国にあると思われがちだが実はそうではない。オーナーのアントニオ・アルベルト・サライーバはポルトガルで生まれ、1歳にも満たないときに両親と共にブラジルに移民した、アラブ系とは血のつながりのない純粋?なブラジル人である。彼はブラジルにおいてアラブ料理が珍しかったこと、レストランはあっても高すぎてあまり一般的ではなかったことなどの点に注目し、安くて誰もが利用できるHabib'sを開店したそうだ。アラブ料理のほかにもハンバーガー、ピザ、パフェなども食べることができる。ちなみにHabibとは、アラビア語で「最愛の人」や「友達」という意味。
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| ヒゲのおじさんがHabib'sのマーク | 目玉商品はエスフィーハ[左]とキビ[右] | パフェも食べられる |
最後に紹介するのはGiraffas(キリンの意)。同店はハンバーガーに加え、ごく普通のブラジル料理の定食を提供している。一般庶民の主食である米、フェジョン、ステーキなどをファーストフード化し、1981年にブラジリアで1号店をオープンして以来毎年着実に売り上げを伸ばしている。どこでも食べられるブラジル料理をわざわざファーストフード店で食べる必要があるのかどうかは疑問だが、それでも店舗数は全国に約250とHabib'sに匹敵する。食の安全を保証している点や清潔さ、便利さが人気の秘訣のようだ。
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| キリンでお馴染みのGiraffas | どこかファミレスを連想させる |
以上がブラジル生まれの三大ファーストフード店。あくまでもブラジル人向けの味なので日本人の口に合うかどうかは分からないが、せっかくブラジルに来たのなら試してみても損はない。







