タトゥーを入れている女性も多い
 夏になると、人々は薄着になる。人々が薄着になると、嫌でも目につくようになるのがタトゥーだ。ブラジルにおいてタトゥーは日本でいう“刺青”のような凶悪なイメージよりもファッションとしての見方のほうが強いようである。とはいえ自由奔放のブラジル社会においても目立ったタトゥーをいれている人は企業で就職できないというようなことも現実にはあるそうだ。以前、タトゥー持ちの人に対する雇用差別を禁止する法案を下院に提出した議員がいたが、偏見がなければこんな法案が生まれるはずがない。タトゥーだらけの人に対して「あの人、見た感じなんかヤバそうじゃない?」という先入観は南米の大国にですら存在するのだ。
 その一方で「せっかく親にもらった大事な体を傷つけるなんて」という、お母さんごめんなさい的な感覚はブラジル人にはあまりなさそうだ。男は腕に竜などを入れてワイルドさをアピールし、女は肩に蝶々などを描いてセクシーさを演出する。彼らには恥じらいや後ろめたさは見受けられない。ただもう無性に誰かに見せびらかしたくて仕方がないといった感じだ。

 タトゥーにも色々な種類があるが日本語のタトゥーをいれている人も少なくない。そんなところからもブラジルにおける日本文化の定着度が伺える。漢字、カタカナ、ひらがな、もしくはそれらをミックスしてブラジル人はなんでもかんでも好きな文字を自分の体に刻んでしまう。ちょうど日本人が英単語を並べてかっこつけているのと同じように彼らにとって意味不明の日本語はなんだかとってもかっこいいらしい。日本語に加え意外に多いのが漫画やアニメのキャラクターで、見るからに悪そうな男の腕からポケモンの絵が見えたときは思わず吹きだしてしまった。

見せびらかしは普通です 漢字も カタカナも大人気